京都の野外彫刻              ~フィールドワークⅡ~

フィールドワーク②

「空にかける階段 ’02-L」 富樫 実 作

 地下鉄東西線御池市役所改札東北口から地上に上がる階段の途中に設置されている。京都テルオオクラとつながる地下一階の通路にあるこの作品は,「空にかける階段」シリーズは,波形の柱で構成され,伸びあがるイメージの作品が多いが,この作品は近年制作されている円相の形体である。柱状の構成作品においても,これら円相の作品においても作品と作品との間にある「空」や円相の形にくりぬかれた「空」から,見えない階段が伸び,広がる作品なのだろうか。