京都の野外彫刻~フィールドワーク⑥~

「こんちき」

 以前は四条河原町東南角に設置されていたが,現在は地下鉄京都市役所前の構内改札付近にある。

「自立と自戒の精神」をテーマにした作品とのこと。(作品近くの解説より)

 祇園祭りのコンチキチンという音から題名がつけられたようだ。鬼瓦のような顔を持つ像であるが,祇園祭りを連想させるためか,あまり恐ろしさを感じさせない。少しユーモラスな印象すらあった。この作品でも磨かれて光を反射する面と彫り跡を残した面があり,表情が豊かである。この作品の背面がほぼ平面なのは,もとの設置場所に合わせたためか,と思われる。

                      

                                        設置場所: 地下鉄市役所前構内改札付近                                     

     (京都市下京区,地下鉄市役所駅)                         

制昨年:1976年                                  大きさ: 高さ約1.5m,幅約0.4m